入籍の流れ

 結婚というと、昔は仲人を立てて結納を経て、結婚式、結婚披露宴というのが一般的な流れでしたが、現代はそれらを省略して、一気に婚姻届をだして入籍ということも少なくありません。結納をしなくてはならないとか、神様の前で結婚の誓いをしなくてはならないという法律は無いので、婚姻届だけで充分という考えは当然あります。要は本人同士の気持ちの問題、そしてそれを周りの人に周知するということでしょう。

 入籍の進め方ですが、これといった決まりごとはありません。不備のないよう婚姻届に記入して、役所に提出し受理されれば法的に夫婦と認められます。ただ婚姻届は役所に行ってそこですぐに書けるというものではありませんので、事前に準備が必要です。
具体的には、20歳以上の証人2名の署名押印が必要です。届出をする場所が結婚する本人の本籍地と異なる場合は、それぞれの戸籍謄本が必要です。本人が未成年の場合は父母の同意書が必要です。

 不備なく婚姻届が記入できたら、いよいよ提出です。夫婦二人で、あるいはどちらか一人で、または代理人でも提出が可能です。提出する場所は、どちらかの本籍地または住所地(所在地)の役所です。所在地とは一時的な滞在場所も含まれるので、旅行先などでも提出が可能です。提出日が入籍日となりますので、特別な日に入籍したい場合は不備が無いように注意が必要です。とくに夜間や休日に提出した場合、あとから不備が分かって提出しなおしということもあります。