枡で飲む樽酒の鏡開き

鏡開きは正月11日に鏡餅を割って食べる風習のことを指しますが、酒樽の蓋を開く神事も鏡開きと呼びます。酒屋では酒樽の上蓋のことを鏡と呼び、古くからこの樽の中に入れられている日本酒はさまざまな神事を営む際の神酒として供えられて、参拝者が祈願を済ませたあとにお酒を酌みかわし、祈願の成就を願うことを習慣としていました。

最近では新築家屋の完成や創立記念日、結婚披露宴、開店祝いの際にこも樽を開ける鏡開きを行うことが多くなりました。鏡開きに用いる樽は18リットルの容量のある一斗、その倍の二斗、四斗などの大きさで吉野杉の樽に「こも」を巻いたこもかぶりが用いられます。この「こも」は元々、破損を防ぐ目的で、酒樽に菰(こも)を巻き付けたのが、「こも樽」の始まりといわれています。特別に鏡開き用に開発された訳でもなく、実用のためにこも樽が誕生し、そのまま定番として鏡開きに用いられるようになったと言われています。そんなこも樽が気軽に買えるのが、『めでたいな.com』です。日本の伝統行事、鏡開きに必要なこも樽が買えますよ。

鏡開きの儀式の際は紅白のリボンを結んだ木槌が鏡の中央に置かれ、ふたの合わせ目の端を木槌で叩くことによって鏡が開きます。その後は 竹勺を使って升に日本酒を入れます。上げ底でない樽の場合は、樽の一番下にお酒の注ぎ口が付いています。 付属の注ぎ口の部品を取り付けることによって樽酒を注ぐことが出来ます。これを呑み口と言って穴に栓をして口を締める構造になっています。樽酒は樽詰後約1週間から2週間程度で、日本酒のうま味と樽の木香が最もよく調和して美味しく召し上がれます。

お酒を飲むのに器というものは大事です。お気に入りの器で飲むと美味しさも倍増したように思えます。私の場合、ワインはワイングラス、ビールはビアグラス、、、というように使い分けますが日本酒はもっぱら枡です。居酒屋でも枡酒出してくれますよね(正確には枡+コップ)。枡の利点は、美味しいのですが、あのコップも重要です。やはり飲み過ぎないためにも量は決めて飲まないといけません。しかしながらコップ一杯では足りない、もっと欲しい。そこで溢れた枡分があるというのが重要なのです。おかげで飲み過ぎもせず、自宅でも枡酒はお勧めです。